当ブログの内容は正確かつ最新を心がけていますが、管理人の個人的経験・知識と視点に基づいたものであることをご了承ください。コメント等でのご質問歓迎です。RSSフィードはこちら

カテゴリ:
こんにちは。

随分とブログを更新していませんでした。理由は書きたかったことを書ききったから、でした。
更新が止まったブログですが今も多くはありませんが毎日アクセスがあります。もしこのブログの情報が、若干でもタイで就職される方のご参考としていただけるなら、管理人としては嬉しく思います。

さて、現在 私の身近な会社で求人をしており、このブログはタイへの転職希望の方が目にされる可能性も高いと考え今回求人情報を掲載することにしました。以下の求人概要をご覧になり、ご関心を持たれた方がおられましたらまずはブログのコメントでご連絡いただきたくお願いします。
(その後は非公開コメントでメルアド等のやりとりをさせていただくつもりです。)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
職種 : 日系IT企業 (インフラ、ERP、PLM、スクラッチ開発、クラウド 等 全般)
想定する人材 : 年齢30-40歳程度、日本でIT企業での営業またはSE経験者が望ましい
勤務地 : バンコク アソーク   勤務時間 : 9時~18時
業務内容 : 担当顧客向けの法人営業 (顧客は日系企業 90%)
想定給与 : 年齢、経験によるが7.5万バーツ~ (ボーナス 年2回 6月/12月) 各種手当有り
語学力 : 英語またはタイ語でコミュニケーション可能 (英語ならTOEIC 600点程度)、入社後はタイ語学習に取り組んでいただけることを期待
その他 : 現時点で日本在住であっても可 非常にオープンかつフラットな社風で、社員はタイ人80% 日本人20%

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

今回は営業職の求人ですが、SE職も随時募集していますのでご関心を持たれた方が居られましたらご連絡をお待ちします。

こんにちは。

前回の更新とやや関連した記事です。
最近、ネットを見ていて、20歳代でタイに転職しておられる方をかなり多く見かけました。
これはかなり意外で、衝撃とまではいきませんが驚きました。ちょっと早いのでは、と感じたのです。
他人様の決断に対して物申すような立場ではありませんが、以下に思うことを書いてみます。

管理人自身は40歳代中盤でタイに転職しました。
それまでの自分の社会人経験を振り返って、ざっくり表現すると以下のような感じです。
-----
■ 20代 ■
社会人としての基礎体力を高め、自社内・製品・業界・競合などの知識を吸収しながらの活動を通じて成長し、試行錯誤をしながらもビジネス面でも徐々に結果を出せるようになる時期
例外・イレギュラー処理は先輩・上司に教わりながら対応
■ 30代 ■
それまでの知識・経験を基に、パワフルに働きつつ経験値を積み、自社業界以外の幅広い知識・教養も身につけながら大きなビジネスに取り組むチャンスをもらい、大きな結果を出していく時期
例外・イレギュラー処理はほぼ自分で対応できるが完全ではない
■ 40代 ■
各種の知識、経験、対人能力、職務外の能力(営業だが購買、設計、生産、コンサル等も分かる)などが充実し、最も社会人としての戦闘力が高い時期
担当する顧客との関係も深くなり、人脈も広がってそのネットワークからさらに学習して成長
例外・イレギュラー処理は自分だけで対応可能
-----

振り返ると、30代後半から40歳くらいまでが質・量・成果ともに最も良い仕事ができた時期だったと思います。
(40過ぎると段々体力的に劣化してきて、仕事の質は高まったが量的にやや落ちた感あり。)

前回の更新で、同僚が2名 メンヘルで退職したと書きましたが、何れも30歳代でした。管理人の視点では、知識・能力・経験、そして気合といった面で、正直通用していませんでした。
パートナーが居なかった(タイ嫁でも日本人でもいいのですが)、というのも不利な面でしたが、とにかく経験値、戦闘力といった面でタイのハイクラスポジションでやっていくには足らなかったと思います。
(くどいようですが、あくまで個人的視点、です。)

上記のような経験を踏まえて、管理人としてはタイに転職するなら40歳代が適当という説をとっています。日本である程度の実力・戦闘力を身に着けてからそれをタイで発揮するためです。
知識・経験などに加え、ある程度の資産・貯蓄といった観点、また20年ほど厚生年金を支払えば、最低限の将来的な年金も得られること、子供の教育、などの点なども踏まえています。
※タイでずっとやっていく、という前提で語っていますので、将来また日本に戻る予定、という場合は全く前提が異なります。

あくまで個人的な意見ですので、早くから海外(タイ)にチャレンジされることを否定する訳ではありません。
ただし、若くしてタイに転職した場合、上記のような「日本で社会人生活を送ることで得られる自己の成長・能力アップ」がない状態でタイに来ることになります。
資産とかはあまり大きい要素ではありませんが、最も重要なのは仕事能力、戦闘力だと思います。
タイに来てから日本のように学び、成長する機会があるか?というと残念ながら難しいでしょう。
なぜならタイでの仕事は日本よりヌルいからです。
日本での仕事は厳しいですが、修行の場としてはとても良いステージです。
タイでずっとやっていくなら、日本で修行した結果を生かして仕事をする(それを通じてさらにタイ語、タイでのノウハウなどを身に付け成長できるとベター)事が必要だというのが管理人の考えです。

もし、比較的若い方がタイに転職されるなら、数年先のビジョン「こうありたい、という姿」を定義して、その実現のためのロードマップ(どうすれば自分が成長、経験値・戦闘力アップできるか)を描いて、それを常に意識しながら就業、あるいは転職活動されることをお勧めします。
タイの業界・市場を理解し、タイ語ビジネスレベルになってから日本に戻り、先々 駐在員としてタイに来る、といった選択肢もあるでしょう。
また、投資による資産形成に取り組まれるのも良いかと思います。

※今回の記事は、自分が40歳代で転職したからそれを正当化する、、、といった意図は自分としてはありません。若い人がタイに転職されるのを見聞きして、おっさんなりに心配になったので、若干でも参考になればいいかな、、、という思いで書きました。

それでは、本日は以上にて。

カテゴリ:
こんにちは。

久しく更新していませんでしたが、書いてみます。
タイにおいての給与・待遇と、それに費やす労働負荷などについて、です。
(以下、あくまで管理人の経験に基づくものですが、結構正しいんじゃないかと思います。)

さて、管理人がタイで働き始めた時は、以前にも書きましたが、ハローワークで職を見つけました。
ある大き目のタイ資本自動車部品会社(社員約1000名)での日本人営業コーディネーターという職種でした。名古屋で面接を受け、応募者は20名以上だったらしいのですが、私と、もう一名が採用されました。

待遇は非常に良く、具体的には書けませんが所謂 駐在員待遇で、日本ではかなり良い給料をもらっていたのですがそれに劣らないくらいでした。
入社すると、日本人は技術者が10名、日本人の営業が8名という体制でした。
その企業では日本の会社とTA(Technical Assistance)契約を結び技術供与を受けていましたが、技術者はそのTA契約先を定年退職したOBをスカウト、営業系社員は取引先(OEMメーカー)からの天下り、というパターンが多かったです。
どちらも、自ずと日本人社員はシニア、比較的高齢な方が多いことになります。
管理人はそのどちらでもない、将来を担う若手(←既に40歳代)、という位置付けでの採用で、仕事内容はタイ人の営業マンとペアで活動する、自動車OEMメーカーへの営業担当でした。

詳細は割愛しますが、給与や待遇(コンド、自動車 等)は非常に良かったのですが、仕事は非常に大変でした。
自動車会社相手の営業というのは、数年に一度のモデルチェンジの際の新規・継続受注を狙う以外の仕事は何をやっているかというと、毎日が「顧客の購買部門からのコストダウン要請との闘い」です。
闘いというと言葉が適切でないかもしれませんが。
私の担当した某大手OEMメーカーでは、購買部門以外にコストダウン専任部隊があり、多くの部品毎に顧客の担当者が居て、そのコストダウンが彼らの業績評価に直結しますので、彼らも必死でした。
OEMメーカーとの取引では、毎年1~3%程度の値下げが必ず必要になります(量産効果が出るため)。
それ以外に、素材の変更、設備の改善、工法の改善、人員の削減、設計変更、、、等々あの手この手で値下げを要請してくる顧客の相手は本当に大変です。如何に値下げを実現するか、、、素材の工夫、歩留まりの改善、機械更新によるスピードアップ、梱包や物流の改善 等。営業と技術、生産現場が一体となって知恵を絞り、顧客と交渉することが必要です。

このコストダウン交渉以外に、新型車用部品の試作の段取り、品質や納期のトラブル対応や顧客への報告・調整、時には不良在庫処理などなどなど、、、かなり難易度が高い課題対応も、営業(特に日本人)の仕事です。
数少ない日本人がこれらをリードすることが必要なので、新入りであっても即戦力扱いです。
大変、と書きましたが、非常にやりがいのある、充実した、有意義な仕事と思って取り組んでいました。
自分が担当した部品を装着した車が街を走っているのを見るのは嬉しかったです。未経験の業界でしたがチャレンジして良かった、と感じていました。

しかし、、、管理人は後に転職しました。
直接的な原因は上司との軋轢です。その上司は顧客OEMメーカーからの天下りで、元は購買GMという、かなり有能な方でしたが、何故かは未だに不明なのですが、今で言うパワハラ上司になってしまいました。
その結果、まず私と一緒に採用された30代半ばの男性が出社拒否状態になりました。コンドの部屋に立て籠もって出てこないのです。
結局その人はすぐに退職して日本に帰りました。
その後、補充としてもう一名の30代前半の方が日本で採用されましたが、その人も3か月の試用期間が終わる頃に退職しました。
二人とも、最後は鬱病のような状態になっていました。
パワハラの原因は今ではアレが原因だったのかも、、、と思い当たる点もありますが、未だにはっきりとは分かっていません。

さて、ここで言いたいことは何かというと、タイで駐在同等の給与・待遇を狙うと仕事がキツい、キツ過ぎる面がある、ということです。
本当の駐在員であれば、社命とはいえ日本から「来てもらっている」という立場なので周囲からは丁重に扱われます。また長くて4年程度で帰任しますので、キツくても期間限定だから耐えられる、という面があると管理人は思います。
これに対し、現地採用の場合はガチンコです。高い給与・待遇を得たからにはそれに見合うアウトプットをすぐに求められますし、それを継続することが必要になります。それが実際できるか?ということです。
実際取り組んだ結果、また周囲を見ていても、実
感としては相当難しかった、と言えます。

さて、その後転職した管理人は、現在は日本でやっていたのと同じ業種で、同じ仕事をやっています。
日本で永らくやっていた仕事なので、ある意味楽勝です。
多少例外やトラブルがあっても、日本で何度も経験済ですので余裕をもって対応できます。時に「タイならでは」という問題もありますが、それなりにタイ経験を積んでいるので十分対応可能
です。つまり、自分にとっての仕事の難易度、レベルを下げた訳です。
その結果、業務はほぼ定時で終わりますし、オフタイムに仕事のことを考えることもほぼありません。給与はかなり下がりましたが、それでも現在の仕事に対する報酬としては満足しています(別に現在の境遇を自慢したい訳ではありません)。
つまり、日本での仕事能力の蓄積と、タイで働く際の仕事の難易度はある程度余裕を持ってセッティングすると良いというのが管理人の体験結果から言える、ということです。
能力ぎりぎり、あるいはつま先立ちで届くような仕事を狙ってしまうと、あまり幸せな結果にはならないのではないでしょうか。

また、前述の退職した2人の方に共通していたのが、独身男性、という点でした。
管理人は結婚していましたので、厳しい状況であっても家族に相談してアドバイスをもらったり、激励されたりして頑張れた面が大きいと思っています。
つまり、タイでやっていくには「パートナーが居ること」がかなり重要だと思います。

それでは、本日は以上にて。

製造業初心者のためのお勧め参考書

カテゴリ:
こんにちは。

少し間が空きましたが、書いてみます。先日いただいたコメントからヒントを得ました。
以前にも書いたように思いますが、僕はタイに来る前、日本では製造業で働いていた訳ではありませんでした。ただし取引先・お客様は自動車関連の製造業でした。
よく言われるように、日本の製造業、ものづくりの実力は凄いです。取引先とお付き合いするうちに、製造業の魅力に惹かれ、タイでは製造業で働くことを選びました。
ただし、、、営業面でのお客様の業務分析などを通じて基本は理解していたつもりではありますが、一応門外漢である自分が、製造業で働くには知識、勉強、努力が必要です。
そこで僕が考えたのは、、、実務・実践でないと身につかないことは仕方ない→実務で覚える。
それ以外の基礎知識→参考書で勉強する。
、、、ということで、アマゾンで参考書を買って、タイに来る前の転職活動期間にかなり真面目に勉強しました。これは転職活動を有利にするためにも有効でした。
ですので、タイへ転職を検討される方で、製造業に新規参入される場合は座学での勉強もお勧めします。かなり多くの参考書を買いましたが、その中で、最も役に立った本がこれでした。
自動車製図及び材料
自動車製図及び材料
職業訓練教材研究会 964円
ISBN:978-4-7863-0202-2

元々は職業訓練学校で使う教科書として作られたものだと思われます。味も素っ気もない装丁が良い感じです。
内容は図面の書き方、読み方、図面における記号の意味、加工の種類、素材の種類や規格、熱処理などが幅広く、適度な詳しさで解説されています。
製造業に初チャレンジされる方には最初の教科書としてお勧めします。教科書なので何度でも読んだ方がいいですし、就職してからも座右の書として役に立ちます。
もし要望があれば、今後他にもお勧め参考書は紹介したいと思います、

それでは、本日は以上にて。

カテゴリ:
こんにちは。

久々の更新です。今回書きたいことができたからです。

実は今、身近な知り合いのタイ転職活動をサポートしています。
具体的には、レジュメ・職務経歴書のレビューと校正・推敲。リクルート会社へ求職登録する上でのアドバイス、求人企業の案件に応募する際の応対ノウハウなどです。
詳しくは書けませんが、条件的に転職が楽勝、という状況ではないので、かなり色々な事項を考慮しながら活動しています。
職歴、学歴、語学力、年齢など、高スペックなほど転職は楽になりますが、弱点がある場合はそれをカバーするための工夫、テクニックが重要になるからです。
今回の場合、履歴書などは求職者本人からの情報を元にほぼ全て管理人がリライトし、フォーマットもパワーポイントで全面的に作り直しました。履歴書はある意味で「自分という商品を求職企業に売り込む提案書」なので、営業を長年やってきた経験が有効でした。

※ 履歴書など応募書類はレイアウトが容易なパワーポイントが良いと思います。ワードやエクセルより絶対良いです。

今まさに、現在進行形で活動しています。

これをやって感じたのは、こういったサポートは特にタイで初めての就職の場合に有効だ、ということです。
人材リクルート会社の”コンサルタント”もアドバイスなどはしてくれますが、所詮ビジネスですので、あまり丁寧に詳細な手伝いはしてくれませんから。

この経験を踏まえて、当ブログの読者で、実際にタイへの転職活動を行われる方でレジュメのレビューなどを希望される方がいたら、やります。
ご要望あればフォーマットのファイルを提供したり、または場合により内容の推敲なども助言します。
勿論ボランティアとして取り組みますので、費用などはいただきません。

真剣にタイ転職に取り組まれる方で上記をご希望の場合は、コメント欄か画面左下の管理人へのコンタクト欄を使ってご連絡ください。

それでは、本日は以上にて。

カテゴリ:
こんにちは。

タイ在住の日本人男性のレジャーといえば、何と言っても ゴルフ です。
夜遊びや、釣り、マリンスポーツなどもありますが、バンコクやシーラチャ周辺の日本人駐在員はたいてい、土日はゴルフをプレイしています。

話を聞いてみると、特に単身赴任の方などは「他にやることが無い」からやっているそうです。
しかし、皆様も想像がつくと思いますが、特に他社(顧客、協力会社などの取引先)とゴルフをすることは、情報交換、親睦などの点で非常に有効です。
駐在員であろうと、現地採用であろうと、当然ですがこれは変わりません。真理だと思います。

管理人の知っている例では、駐在員の方が帰国しないでサプライヤーに転職するなど、転職情報の流通の上でも重要な場であることをよく聞きます。
自動車OEMメーカーから一次サプライヤー、一次サプライヤーから二次サプライヤーへ、、、など。日頃の取引だけでなく、一緒にプレイすることで人柄などもよく分かることが要因だと思います。
タイで就職した後に転職を検討するならば、ゴルフを積極的にやることで日頃からネットワークを作っておくことも重要な一手と言えます。

また、日本人女性でゴルフがある程度上手い場合、毎週のように知り合いから誘われて、男性のおごりでゴルフをプレイしている例も時折目にします。取引先と仲良くなれて無料でプレイできるので、こういうのは一石二鳥ですね。まあ、オヤジ連中と付き合うのが苦でなければ、ですが。

今回は、ある意味当たり前のことを書いていますが、特に最近このようなゴルフの重要性を痛感することが度々あり、書いてみました。

※ 管理人は以前はゴルフを時々プレイしていましたが、上達しないので嫌になり、現在はやっていません。

それでは、本日は以上にて。

カテゴリ:
こんにちは。

僕の知り合いで、現地採用として就職した人が先日、日本の本社採用となり、駐在員待遇となりました。
本人曰く、タイにずっと居たかったので、それが実現することに加えてかなり良い給料を得ることができた、ということで非常に喜んでいました。現在も前向きにお仕事に取り組んでおられるようです。

このブログの読者は駐在員を目指す方もいらっしゃると思いますので今回はそのケーススタディということで書いてみたいと思います。

(ややぼかしますが) プロファイル
-----------------------------
業種 : 製造業 自動車部品メーカー
規模 : 日本の社員数 300名程度
タイ法人 : 設立5年、社員30名程度、日本人は3名
職種 : 総務全般 (小さな会社なので社内系全般)
給与 : いわゆるハイクラス相当(かなり良い)。コンド、カンパニーカー支給 (運転は自前)
本人のスペック : 日本でサラリーマン経験10年、タイ移住後10年
タイ語 : ほぼビジネスレベル
採用の契機 : タイ語が上手いことがローカル日本人の間で評判となり、知人の紹介で就職
駐在員昇格の経緯 : 当初は日本人現地採用の標準的な給与で就職。真面目に勤務していたことが評価された。
試用期間が経過後、すぐにタイ法人MDの推薦で本社面接を受け、入社後数か月で駐在員待遇へ転換。

考察
-----------------------------
誠実な勤務態度が素直に評価された(特に試用期間中は重要)。
入社後、社内の改善活動に取り組み、プレゼンなど意識的に実施。
元々中小企業なので人材難。海外法人でやっていける人材は貴重。日本から派遣できる人材も多くない。
タイ語が上手いので、社内系のあれこれをタイ人をうまく使ってマルチプレーヤーとしてみられる(経理、採用、BOI、ISOや監査対応 等)。
中小企業では社内のグローバル化が進んでいないので、日本とタイ法人の間に齟齬が生じやすい。タイ語がビジネスレベルのためこの解消に有効。


管理人の視点で、一番の成功要因だと思うのは、語学力に加え日本の大企業でサラリーマン経験が永かった(10年)という点です。
このブログでは再三書きましたが、日本で(できれば大企業で)日本流のビジネススタイルを身に着けていることが海外で働く上では重要となります。いくら日本語が上手いタイ人でも、これは持っていないからです。
その上でタイ語能力が高ければ相当貴重な人材といえるでしょう。

これはたまたま環境や本人の資質、タイミングなど歯車がかみ合った例なのですが、同様のアプローチを狙いたい方が居られたら、大手企業ではなく、人材難の中小企業を狙うことがタイで良い待遇を得る一つの道かもしれません。

それでは、本日は以上にて。

カテゴリ:
こんにちは。

自分がタイで就職する、というのとはかなり異なりますが、タイ人を採用する場合について書いてみます。このような情報にニーズがあるかどうか分かりませんが、ネットはこの類はあまり見かけなかったような気がするので。
管理人はタイに来てから複数の職種を経験しましたが、仕事の一環でタイ人の採用をやっていたことがあります。
ホワイトカラーの高給ポジション(大卒~修士)から、工場現場ワーカー(中卒~高卒)まで手掛けていました。

給与レベル
ゼネラルマネージャを任せられるような人材だと、当時の会社では10万~MAX月12万バーツ程度しか出せませんでしたが、本当に優秀な人材の場合、12万でも採用が難しい場合もありました。優秀な人材を採用するのはタイでもどんどん難しくなっていると感じていました。
※当時の会社ロケーションが辺鄙な場所だったという背景もあります。

タイでの中途採用は通常、即戦力レベルを期待しますので給与は一般に言われているほど安くはありません。
タイ人の32歳のアシスタントマネージャで4.5万~5万、30代後半のマネージャだと5万~6万バーツからスタートというのが相場と言っていいと思います。
これより安い金額を書いているサイトも多いですが、古い情報というか現実を分かっていない評論家か、優秀でない人材で妥協していると言わざるを得ません。今時は優秀な人材はそれなりの給与とボーナスを提示しないと雇えません。
また、特に注意する必要があるのが交通費です。ホワイトカラーは通常自家用車で通勤します(工場ワーカーとかは会社の送迎バスかバイクです)。
この場合ガソリン代がかなりかかります。
単純にガソリン代で一か月4000~8000バーツかかりますので、給与はこれを含んだ金額である必要があります。つまり交通便利な場所だとその分給与は安くてもいいということも言えます。

学歴
タイのメジャーな大学といえば、チュラロンコーン大学とタマサート大学と言われているようです。
以下のようなサイトで大学については紹介されています。

Wikipedia タイの大学の一覧
タイの学校制度についての解説

管理人の会社では、これもロケーションの関係でキングモンクット工科大学が多かったです。工業大学ではタイでもトップクラスだと思われます。
個別の大学についてはより詳しい情報がネット上にありますので、ここでは管理人が感じたことを書くことにします。

採用をやってみた結果からすると、有名大学かどうかというより、卒業証明書のGPA(通信簿のような評価)を重視する必要がありました。日本の大学の優・良・可のようなものです。
GPAのスコアと勤務態度や業績はだいたい比例しているなあと感じました。オーバーオールスコアが3以上だとかなり良いと言っていいので、当時は3以上を狙っていましたが、2.5程度(あまり良くない)の人材も採用することもありました。

タイでは大学を出て就職してからも働きながら大学院に通う人が多いです。感覚的には二人に一人くらいです。職歴と学歴を重ねてみるとすぐに分かります。
ただし、週一回、土曜日だけ2年間通ってMBA 経営学修士とか取れる仕組みになっています。勿論、学習するという意欲だけでも大したものですし(特にタイですから)ちゃんと卒業できれば偉いと思います。
しかし週一を2年って、、、短いですよね。これを知ってからは、学歴で修士を取得していてもあまり重視しないことにしました。

定着率を上げるには企業努力が必要
多くのレジュメをきちんと読んで選考し、周囲とも相談しながら面接を行って採用するまで、、、というのは実は結構体力と時間を要しました。
しかし、手間暇をかけて採用してもすぐに辞めてしまう人も多かったです。好景気で転職に困らないタイでは、これは仕方のないことです。長く働いてもらえるよう色々考えて施策も打ちましたが、決め手はありませんでした。
タイ人社員の定着率が高く、長期的に働いていることで有名な会社の人にお話しを聞きに行ったこともありますが、話を聞いてみると納得することばかりでした。会社の仕組み、戦略として人材育成とそれを広めるために尽力された結果です。
良い会社であれば人材は永く生き生きと会社への忠誠心を持って働けるというのはタイ人とか日本人(現地採用)を問わず、普遍的なものだと思います。

以上、タイ人の採用について経験に基づく実感を書いてみました。
特に給与については、日本人が現地採用として働かれる場合も同じです。今時は優秀な方が努力すれば世間で言われているような金額より多くの給与を狙えるのは間違いないと思います。

それでは、本日は以上にて。

このページのトップヘ

見出し画像
×